早くも襤褸を出した「麒麟が来る」
NHK大河ドラマの歴史ものは昔から出鱈目が多いが、「麒麟が来る」はもう襤褸を出した。
今日の第二回目では織田信秀が美濃に攻め込んできた場面だが、大きな間違いが二つも有った。第一は織田軍は2万の大軍で押し寄せたと言う。信秀の時代に2万も動員できたなら、今川との闘いに苦労することは無かった筈。信秀は織田の本家ではないので、尾張の一部を領有していたに過ぎない。信長はかなり勢力範囲を広げたが、それでも桶狭間合戦の頃に動員出来たのは三千位に過ぎない。信秀が2万の兵力で美濃を攻めたとは聞いて呆れる。
第二は木曽川が再三出て来たが、信長も光秀も木曽川は見たことが無い。木曽川は信長が死んだ4年後の大氾濫で出来たのであって、木曽川を尾張と美濃の国境としたのは秀吉である。それまでは岐阜市の南を流れる境川が国境であった。境川は上記大氾濫前後で大きな流路変化は無かったようである。従って信長や光秀が生きている間に木曽川が出て来るのは、麒麟が来るの作者が歴史を知らないことを物語るものである。
徳勝龍が優勝
今場所の千秋楽は異例の取り組みが組まれた。結びの一番が東の大関貴景勝と、幕尻の徳勝龍との取り組みとなった。そして結果は徳勝龍が勝ち、14勝1敗で貴闘力に次ぐ二回目の幕尻力士の優勝となった。
この一番、貴景勝が突いて出ようとしたが徳勝龍の出足が良く、貴景勝は突いた腕を伸ばすことが出来ず、徳勝龍に胸を合わされてしまった。四つに組まれては貴景勝は相撲を取れず、徳勝龍の完勝となった。
今場所の徳勝龍は何かが乗り移ったかのような勝ちが続き、輝、正代、貴景勝など強敵を総て降し、見事な優勝を成し遂げた。奈良県出身力士の優勝は98年振りだそうだ。場所前には誰も予想しなかった結果なのは間違いないだろう。勝負はやってみないと分からぬものには違いないが、本当に驚いた。だがこう言うことが起きるから面白い。最後になったが徳勝龍おめでとう。
鶴竜も休場,だが出すべきは引退届
白鵬に続いて鶴竜も休場となった。しかし二人共休場届でなく、引退届を出すべきである。横綱でも負けることはあるが、二人の今場所の負け方は横綱の風格の欠片も無い。平幕も下っ端の力士みたいな負けっぷりだ。
ここで思い出すのは千代の富士の最後。初日に貴花田に敗れ、直ぐに引退しようとしたが周囲の止められ、一旦は思い止まったが、二敗目を喫した時、う横綱の相撲を取れないと引退届を提出した。それが横綱の本来の態度である。
白鳳も鶴竜も誰が見ても横綱相撲を取れない。明らかに衰えているのだから、潔く引退すべきである。負けが混むと休場で誤魔化すのは本当にみっともない。
今日先代貴ノ花と北の富士の見事な相撲動画を見付けた。今の白鵬と鶴竜にこんな相撲が取れるか。反省を望む。
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https://www.youtube.com/watch?v=nxMDXwUCjig&list=LL7iWBgwMfY9QCuUXTc8RlSQ&index=3&t=0s