京マチ子逝く

 また一人、懐かしい名前が消えた。ご冥福を祈る。

 京マチ子大映に入社し、颯爽と登場したのは昭和24(1949)年とのこと。当時はまだ映画など見る余裕もなく、映画館に行けるようになったのはもっと後のことで、当時は京マチ子の映画を観たこともないのだが、何故か彼女の登場は強く印象に残っている。昔懐かしい名前が消えて行くのは寂しい限りだ。

 京マチ子の訃報を伝えるアナウンサーのイントネーションが昔と全然違い、強い違和感を覚える。京マチ子が「今日マチコ」に聞こえ、誰の事と言いたくなった。