ラピーノのPKで相手キーパーは何故一歩も動けなかったのか?

 去る7日に女子サッカーのW杯決勝が、アメリカとオランダの間で行われた。結果はアメリカが2-0で勝利し優勝したが、最初の得点は後半13分にベテランFWメガン・ラピーノがゴール右側に蹴り込んだPKによるものだった。

 この試合前半にオランダのゴールキーパーは再三に渡ってファイン・セーブを繰り返し、見事なプレイを見せていた。そのキーパーがラピーノのキックに際しては一歩も動けず、易々とゴールを許してしまった。ラピーノのキックは強烈と言うほどのものではなく、コースもキーパーとゴールポストとの中間辺り。それ程厳しいコースではなかった。それにも拘わらずキーパーは全然動けず、しゃがみ込んでしまった。

 これは想像だが、ラピーノの動作がフェイントとなり、キーパーが体重を右に掛けた瞬間、球は左に来て、所謂逆モーションになってしまったのだろう。逆モーションになったら全然動けない。どちらも上手い選手なので、キーパーはラピーノの微妙な動きを読み取り、右と判断したがラピーノはそれがフェイトで逆のコースに蹴り込んだのではなかろうか。

 このように考えないとあの時のプレイは説明が出来ない。両者共に上手い選手だからこそのプレイだったのではなかろうか。機会があったら誰か確かめて貰えると嬉しいのだが。

 お二人に栄光あれ。