「募金」の意味を取り違える人が多い

 最近、「募金」と言う言葉を取り違えている人が多いように思う。「募金を届ける」や「募金して来た」などと言う言葉を聞くことが多い。「募金」とは「寄付金を集める」ことであるから、「募金を届ける」では無く、「集まった寄付金を届ける」が正しい。「募金して来た」は前後の関係から見て、「寄付集めをして来た」でなく、「寄付して来た」の言い間違いと思われることがた多い。

 今日も或る記事の中で或る人が、「たくさんの人が募金して呉れる」と述べていたが、これも前後関係から見て「たくさんの人が寄付金集めをして呉れる」の意味でなく、「たくさんの人が寄付して呉れる」の間違いと思われた。

 言葉の間違いには「を」や「に」の助詞の間違いも目立つ。「〇〇に訪問する」や「××に直撃する」などと言うのを屡々耳にする。これらは何れも「に」でなく「を」が正しい。更に自動詞と他動詞の区別がつかない人も多いようだ。「●●は敵の攻撃を受けて撃沈した」と書いているのを見たことがあるが、これは「撃沈された」でなければならぬ。

 このような間違いを見たり聞いたりすると、物凄い違和感を感じる。自分の国の言葉を正しく使えないとは何事ぞと言いたくなる。気が付いた時に忘れずに書き留めておくよう心掛けるとしよう。