近頃日本語がおかしい

 気象庁は九州・四国が梅雨入りした模様と発表した。昨年より1日早く、例年よりはかなり早いらしい。ウイルスは高温多湿で活動が弱まると言う人も居るので、コロナが下火になって呉れることを期待したい。

 所で近頃日本語の「てにをは」が狂っているように感じる。今日もユースで「警察署を放火した」と報じて居た。これは「警察署に放火した」である。動詞の部分を言い直して見れば直ぐ分かることだ。即ち「放火した」は「火を放った」であるから、「警察署に火を放った」であって、「警察署を火を放った」では文章にならない。似た例を挙げると、「病院を受診した」と屡々報じているが、これは「病院で受診した」であろう。

 「てにをは」ではないが耳についた言葉遣いに、「募金を届けた」がある。「募金」とは寄付を募ることで、届けるのは集まった「寄付金」である。「募金を届ける」では意味が通じない。気になる表現に「日韓併合」がある。「日韓合併」なら問題ない。「AB合併」、「AB合同で」、「AB共同して」など、「AとBが合併」、「AとBが合同で」、「AとBが共同して」など、対等のAとBが何かを行う状況を表現しようとしているのである。しかし「AB併合」と言う言葉はどうか。「AとBが併合」では意味をなさない。「併合」と言うからには、AがBを併合したか、BがAを併合したかのどちらかであるが、「AB併合」ではそのどちらか判じられない。つまり「日韓併合」と言う言葉は表現として根本的に間違っていると言わざるを得ない。

 最近気になる日本語はまだまだ沢山ある。気が付いた時また記そう。