民主党よ正気か?

民主党のサイトの中に『民主党「憲法提言中間報告」のポイント』と言うページがある。2004年6月23日付けとなっている。その先頭部分に次のように記されている。

民主党憲法提言中間報告」のポイント

民主党解釈改憲による憲法の「空洞化」を阻止し、「法の支配」と立憲政治を確立するために。
 ◆「法の支配」を貫徹できる、より明確な憲法
 ◆憲法裁判所の設置を
(1)グローバリゼーションと情報化に伴う新しい変化や価値に応えるために。
 ◆国家主権の移譲や主権の共有へ
 ◆アジアとの共生
(以下略)

これを読んだときは正気かと疑った。だが堂々と公開しているのだから本気なのだろう。だがなにを言いたいのか、もう少し詳しく述べたものが無いかと探したら、『民主党憲法提言中間報告」(要約版)』と言うページが見つかった。対応すると思われる部分は次の文章である。

第1は、グローバル社会の到来に対応する「国家」のあり方についてである。
 そもそも、近代憲法は、国民国家創設の時代の、国家独立と国民形成のシンボルとして生まれたものである。それらに共通するものは、国家主権の絶対性であり、国家による戦争の正当化であった。これに対して、21世紀の新しいタイプの憲法は、この主権の縮減、主権の抑制と共有化という、まさに「主権の相対化」の歴史の流れをさらに確実なものとし、これに向けて邁進する国家の基本法として構想されるべきである。それは例えば、ヨーロッパ連合の壮大な実験のように、「国家主権の移譲」あるいは「主権の共有」という新しい姿を提起している。

これを見ると民主党はEUのアジア版を夢見ていて、それに沿う憲法を作ろうと考えているものと推測される。それなら「中間報告のポイント」にもその趣旨を明記すべきである。纏め方は下手の一語に尽きる。だが今のアジアでEUのようなものが出来る筈がない。それにも関わらず出来もしない夢を前提とする憲法を作ろうとする神経を疑う。民主党は矢張り親中・親韓・親北鮮なのか。