mixiにおけるコミュニティ・ジャック

mixiが会員制を採り、クローズド・システム化した狙いの一つは、システムを外部と遮断することによって、荒らし行為を防ぐことであったと聞く。ところが最近、mixiのコミュニティ乗っ取りが横行していることが、『絵文録ことのは』で四回にわたって詳しく述べられている(ココ)。
クローズド・システムとは譬えるなら鎖国状態と似ていて、利点も弱点も同様である。幾らクローズしても完全に外の世界と断絶することは不可能であって、外界から侵入する入り口は残る。そのため或る意図を持った連中は容易に入り込み、悪さをしまくる。そうなるとクローズした意味が無いどころか、外部との交流が成り立ちにくい弱点だけが残る結果となる。
それは早くに自由化された業種が発展し、日本を支えたのに対し、保護された業種は進歩がなく、国際競争力を失くしたのと似ている。インターネットと言う完全に開放されたシステムで、わざわざクローズしたシステムを作ることに何の意味があるのか、疑問と言わざるを得ない。