安倍首相の進む道

izaニュースに注目すべき記事を見つけた。それは【国のため筋通せるか 首相退陣せず「敵は『戦後レジーム』」】で、安倍・小泉・中曽根・麻生の4人が同じ方向を目指していることを示している。
中曽根元首相が目指したのは「戦後政治の総決算」、小泉前首相は「聖域なき構造改革」、安倍首相は「戦後レジームからの脱却」で、全部同一線上にある。中曽根元首相の在任機関は1982年11月27日 - 1987年11月6日であるから、戦後体制の改革に着手してからもう20年を越えている。三首相が取り組んでいる課題が如何に困難なテーマであるか、抵抗が如何に強いか、改めて大事業であることを痛感する。その抵抗勢力は官僚であり、日教組であり、反日勢力の強いマスゴミであり、それらと気脈を通じる議員達である。
その強い抵抗を押し切って中曽根氏は国鉄電電公社、専売公社を民営化した。小泉前首相は郵政民営化と、道路関係四公団、石油公団、住宅金融公庫など特殊法人の民営化を成し遂げた。安倍首相は在任僅か10ヶ月だが、公務員制度改革教育基本法改革、社保庁解体と、世間では余り評価されていないが、実に大きな実績を挙げている。小泉前首相が郵政民営化を構想したのは、1979年、第2次大平内閣の大蔵政務次官の時だそうで、初めて表に出したのは1992年の宮澤内閣改造内閣での郵政大臣の時である。郵政民営化が実現したのは2005年10月である。その期間の長さを思うと、安倍首相は短期間で良くこれだけのことをやったと感心する。
今回の参院選で敗北しても安倍首相は、「敵は『戦後レジーム(体制)』そのものだ。近づいてみると本当に高く険しい壁だけど、これを越えないと日本の未来は見えてこないんだよ…」と語ったと言う。一方小泉前首相は、「参院選は負けた方が面白いぞ。民主党小沢一郎代表は自民党内に手を突っ込んでくる。民主党の反小沢勢力も黙ってはいまい。そうなれば政界再編だ」と断言し、「政権選択の選挙は衆院選だ。首相はそれだけを考えていればいいんだ」と言い、中曽根元首相は、「参院選でいかなる結果がでようとも、首相は自らの政治信条に従い、豪胆にやればよい」と伝えたと言う。両氏は安倍首相が取り組むテーマの大きさを考えれば世論の反発は当然で、むしろ歓迎すべきだとの思いを伝えたのだろう。ピンチの後にはチャンスが来る。今の逆境を乗り切れば展望が開けるだろう。それを目指して安倍首相に頑張って貰いたい。