胡錦濤訪日の狙いは何だったのか

胡錦濤訪日の狙いは何だったのか、企図した成果は得られたのか。江沢民宮中晩餐会で確か人民服を着用すると言う無礼な行動をとり、歴史問題で日本の悪口を言い回った。胡錦濤の態度は明らかに異なるし、メディアの報道も、先年の反日デモが吹き荒れた頃とは豹変している。その状況は下記の記事で窺うことが出来る。
中国、胡氏訪日を大量報道 「過去の日本の一部政治家は歴史を歪曲した」
胡主席訪日の成果に期待 中国外務省
日本の常任理入り肯定 胡主席、中国首脳で初
日中共同声明、未来志向の表現目立つ 対日重視を反映
内憂外患の日中首脳 成果は? 7日会談
胡主席来日 日中の立場逆転
更に意外なのは、「白樺ガス田」共同開発に応じるとの中国側の態度一変の報道である。
中国の本心がどうであるのか窺い知ることは出来ないが、仮令上辺だけでも日中友好を演出せざるを得ない切羽詰った事情があるのだろうか。或いは、天安門事件の後、天皇訪中を盾に利用して国際批判をかわしてしまったように、また日本を何かに利用しようとしているのだろうか。中国は自分の利益にならぬことは決してしない、油断も隙もならぬ国である。今回は何を考え狙っているのか、心して見極めなければならない。