伊藤和也さんのご冥福を祈る

日本のNGO「ペシャワール会」ボランティアの伊藤和也さんが、アフガニスタンタリバンに誘拐され殺害された。慎んでご冥福を祈ります。
タリバンのムジャヒド報道官は遺体発見後に共同通信の電話取材に応じ「日本人を殺害した。すべての外国人がアフガンを出るまで殺し続ける」と述べた。更に同報道官は「このNGOが住民の役に立っていたことは知っている。だが、住民に西洋文化を植え付けようとするスパイだ」と主張し、日本のように部隊を駐留していない国の援助団体でも、われわれは殺害すると述べたと言う(ココ)。自分たちだけが正しく、他は総て悪だから殺害すると言うのでは、タリバンは偏狭な国粋主義者、攘夷主義者であり、無差別テロリスト集団だと言うこと。世界中を敵にしてやっていけると思っているのだろうか。古今東西原理主義に対して話し合いが出来た試しは無く、残念ながら平和的解決は望むべくもない。
ではどうすべきなのか、第二、第三の伊藤さんの悲劇を防ぐにはどうすれば良いのか。原理主義に対する手段は、歴史に学ぶなら一つしかない。だがそれを口にするのは些か躊躇う。各国はどう対処するか今は見守ろう。