刑事事件の被告が外務委員長

民主党は自民、公明、共産各党の反対を押し切って、刑事事件の被告である鈴木宗男を外務委員長に据えた。論外の行為。民主党は「推定無罪の原則がある」と主張したらしいが、この議論は筋違いと感じたので調べてみた。

推定無罪(すいていむざい)は「何人も有罪と宣告されるまでは無罪と推定される」という立証責任の考え方に基づいた近代刑事法の基本原則である。狭義では刑事裁判における裁判官の自由心証主義に対する内在的な拘束原理としての意味のみで用いられる。無罪の推定という表現が本来の趣旨に忠実であり(presumption of innocence)、刑事訴訟法学ではこちらの表現が使われるが、近時、マスコミその他により、推定無罪と呼ばれるようになった。
(出典:推定無罪 フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』)

推定無罪」とは、刑事裁判における主張立証責任の原則で、「被告人は無罪と推定されるので、被告人が有罪であると主張する検察官がその被疑事実について立証しなければ、被告人は有罪判決を受けることはない」というものです。
なぜ被告人が無罪と推定されるのかというと、憲法によって身体の自由が保障されているからです。
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国民には身体の自由があるのだから、原則として国家はその自由を奪ってはならない。
しかし法律の定める手続に則ったときは例外。
ただし国家が国民の身体の自由を奪うのはあくまで例外なので、被告人を有罪にする=刑務所に入れるためには有罪の主張をする検察官が、被疑事実について立証しなければならない、ということです。裏返していえば、「被告人は自分が無罪であることを主張立証する必要はない」ということです。
別に、有罪判決が確定するまでは被疑者や被告人を違法であるといってはいけないという原則ではないのですね。
(院生兼務取締役の独り言 「推定無罪」の意味、誤解してませんか??)

要するに立証責任の考え方であって、有罪判決が確定するまでは被告人を無罪として扱わなければならないと言う意味ではないと理解したのだが、これは誤りだろうか。
いずれにせよ、鈴木宗男は外務委員長就任を辞退すべきだったし、また刑事事件の被告を要職につけるべきではなかったと思う。
出典:
推定無罪 フリー百科事典 ウィキペディア(Wikipedia)
院生兼務取締役の独り言 「推定無罪」の意味、誤解してませんか??