松山市中村市長の暴論

愛媛新聞中村市長が、小松正幸前学長など愛媛大退職教員らのグループが西条市の黒瀬ダムからの松山分水を不要と提言したことを取り上げ、「政治的に水問題を利用し、根拠のよく分からない数字で市民を混乱させることは許せない。無責任な活動には毅然と対応する必要がある」と厳しい口調で批判したと報じている(ココ)。中村市長の黒瀬分水に異を唱えることは許さないと言わんばかりのこの態度は全く理解に苦しむ。黒瀬分水に疑問を持つ者は小松前学長だけではない。
そもそも中村市長は渇水対策に何をやったのか。平成6年の大渇水以来、市民の目から見るなら何もやってない。黒瀬ダムも石手川ダムも雨に依存する。石手川ダムが空になるとき、黒瀬ダムに水が有る保証は無い。松山市渇水対策に必要な要件は、雨に依存しない水源を確保することだろう。だが松山市は金が掛かり過ぎるとして見向きもせず、黒瀬ダムの松山分水一本槍。そして異論を唱えると逆賊と言わんばかりに非難する。論には論を以って応じるのが採るべき態度であろう。
中村市長と松山市当局の猛省を促したい。