参院選で自民圧勝、民主は惨敗

昨日の参院選は予想通り民主が惨敗し、自民が圧勝した。安倍政権の政策は概ね賛成できるし、今回の選挙でねじれが解消して政権基盤が安定するので、改革を強力に進めるよう期待したい。
だが唯一点、安倍政権の原発政策は承服し難い。十分な安全対策ができたら運転を再開するというのは、一見尤もに聞えるが、安全性を正しく判断するかどうか、これが問題である。妥当な判断を下すか否か、伊方原発の安全審査を注目している。四国電力地震動の想定が大甘であることは再三指摘されているのに四国電力は無視し続けている。また制御棒は2.2秒でで投入できるから大丈夫と言うが、南海地震震源が遠いのでS波とP波の到達時間差は大きいが、中央構造線が動いた場合には、その時間差はコンマ何秒しかない。制御棒を投入出来なければ反応を止めることが出来ず、その場合どんな事態になるのか。四国電力はこの点をどう考えているのか。県当局もこの2点を追及したという報道は聞いたことがない。原子力規制委員会四国電力の審査請求に対し、どのような判断を下すか注目したい。このように様々な問題を内蔵する原発輸出を推進しようとする政策は認めるわけに行かない。この件に関しては絶対に反対する。安倍政権に考え直すことを要求する。
自民党が圧勝はしたが、それでもなお改憲発議に必要な三分の二には達しない。これ程大勝しても改憲発議が出来ないと言うことは、我が国は世の中がどう変ろうとも、今の憲法を100年も1000年もそのまま維持するしかないと言うことになる。そんなことでは憲法は維持したが国は保てないという事態になり兼ねない。どうすべきか真剣に考えなければならぬ。