東京都政は今後どうなる?

今回の都議会議員選挙は予想通りの結果ではあるが、決して望ましいものではない。むしろ不安だらけの危険な状態と言うべきだろう。かって、小泉チルドレン、小澤チルドレン、安倍チルドレンを産み出した選挙があった。そのチルドレン達は民意の在り処を示すものではあったが、国政の刷新の力になったかと振り返ると、決して貢献したとは言い難く、単に数としての役割を果たしたに過ぎなかったように思う。
では都民ファーストの会はどうかと考えると、今までで一番不安が大きい。過去三回のチルドレン大量発生の時は、党に中心となる人達が居た。だが、今度は小池チルドレンだけと言って過言ではないだろう。今東京は豊洲移転問題や東京オリンピック開催の準備など、大きな問題を抱えているが、それら大きな問題に取り組める人材が居るのだろうか。勝った、勝ったと浮かれて居られる状況ではない。大丈夫か、乗り切れるのかと心配でならない。こんな事態に立ち至ったのは、昨年の都知事選挙の際の自民党の大失策のせいだ。自民党都知事選で二回連続人選を誤っている。この事実は何を意味するか。自民党を根本から刷新すべき時期に来ていることを示しているのではないのか。小池知事の任期は東京オリンピックの少し前までと言う事実は、何かを示唆しているような気がしてならない。