インパール作戦の特集を観て感じた違和感

昨夜インパール作戦の特集が放映された。この作戦は兵站に無理があり、とても容認できるものでは無かった点については異論は無いだろう。しかしこの作戦が単に牟田口司令官の功名心から出たかのように番組で描かれていたが、これには違和感を感じた。
この作戦の大きな目的の一つは、インド国民軍をインドに送り込むことだった筈。その目的を果たすためにこの作戦が妥当だったかどうかについては、大いに議論が有るが、番組ではこの点に一言も触れず、単に牟田口司令官や大本営が無策であり、無責任であったと思わせるように描いていた。
インドが今日、日本がインド独立のために共に血を流して呉れたと感謝するのは、この作戦のことではないのか。日本軍がインドの為に血を流した作戦は、これ以外に思い当たらない。この点に一切触れない番組構成には大きな違和感を感じる。
NHK731部隊の特集に批判が巻き起こっているが、このインパール作戦の特集も、NHKの偏向姿勢を強く感じる。