米国は本当にやる気か?

南北首脳会談は取り敢えず無事終了。だがこれは前座に過ぎない。成功か否かは米朝会談に掛る。北は非核化を持ち出し、更に秋には朝鮮戦争終戦協定を結ぶと表明した。
だが非核化の具体策には触れていない。また、朝鮮戦争は南北間で終戦協定を結んだだけでは駄目。あれは北朝鮮対国連軍の戦いであって、国連軍との間で終戦協定を締結しなければ終わりとはならない。韓国は停戦協定に署名を拒否したので、今米軍が居なければ北朝鮮と依然として戦争状態にあることを再認識すべきである。終戦を言い出したのは、戦争状態は無くなったのだから米軍が駐留する必要は無くなると言いたいのだろうが、そんな小細工で米国を誑かそうとしても駄目だろう。
アメリカは6月に巨大病院船を東京湾の寄港させると言う。これは武力行使に備えた措置だろう。更に病院船派遣に符丁を合わせたかのように、米朝階段が纏まらなければ武力行使するしかないと日本に説明したと言う。北朝鮮はどうするのか。時間稼ぎは今度は通用しないだろう。拉致問題を含めてきちんと妥結しないと、またB-1bが飛ぶことを覚悟しなければなるまい。