ハリケーンに襲われたBogaleの町

ミャンマーを襲ったハリケーンで大きな災害に見舞われたボガレイ(Bogale)は、Google Earthで見るとイラワジ川の河口に出来た大デルタ地帯にあり、四方を川で囲まれた町のようだ。この大デルタ地帯は川が文字通り網の目のように流れており、川の大きさも半端ではない。デルタ地帯だから標高も低い筈で、巨大ハリケーンが来たら風と水に襲われ、逃げ場が無いだろう。かってバングラデシュでハリケーンに襲われて14万人もの死者が出た大災害があったが、そこと近接するミャンマーの大デルタ地帯もバングラデシュと同じく低地帯なのだった。そうであるならミャンマーでもハリケーンの災害は予見出来た筈で、バングラデシュ同様の対策を何故行わなかったのだろうか。バングラデシュには日本が援助して避難所を多数建設したと聞く。この避難所建設はミャンマーの大デルタ地帯でも有効ではなかったか。対策が採られていたら、何万人もの死者行方不明者を出さずに済んだかも知れないと思うと、返す返すも残念だ。ミャンマーは軍事政権で色々と問題はあるだろうが、中国よりましだろう。ミャンマーの人々は性格温和で、日本人墓地を大切にして呉れている。中国へのODAは無くし、ミャンマーバングラデシュにおける自然災害対策に振り向けるべきである。