群馬交響楽団の軌跡

プロジェクトXで群馬公共楽団の発足から今に至るまでの、凄まじい歴史を知る。戦後全くの0からスタートし、その日の食費も事欠く境遇で音楽移動教室を始め、遂にベートーベン第九交響曲の演奏成功に至るまでの歩みは、リーダーと団員の執念の軌跡と言うほかは無い。音楽移動教室は今も続き、そこで生の演奏に初めて接した子供達、そしてその子供達と既に三代が巣立っていて、郡響は群馬の宝と彼らは言い切る。継続は力なりと言うが、初期の極貧の状態の中で移動教室を続けたのは、携わる人たちの意志の強さによるもの。まさに事業は人なりの見本である。