捜索と捜査

耐震強度偽装事件で昨日一斉に家宅捜索が行われたと各紙は報じている。昔は家宅捜索でなく家宅捜査と言っていた。それがオーム事件の報道から何故か家宅捜索と変わってしまったが、今でも家宅捜索と言う表現には凄く違和感がある。
捜索とは捜し求めることで「遭難者を捜索する」のように探す対象が具体的であり、捜査とは捜し調べることで、対象は被疑者や証拠であり、誰が犯人かどれが証拠となるのかは調べて見ないと判らない。つまり捜査とは被疑者や証拠を特定するために捜し調べることである。この言葉本来の意味から見て家宅捜索と言っている行為は家宅捜査と言うのが正しいのではないか。家宅捜索を行う人を捜査員と言うのも何かちぐはぐなものを感じる。このように違和感を抱かせる言葉遣いは多い。順次取り上げて見たい。