首相の記者会見報道

今日行われた首相の記者会見を各紙がどのように報道するか、幾つかをチェックしてみた。殆どが会見における首相の発言を伝えるだけだったが、愛媛新聞ONLINEのみが、余計なコメントを付けていた。

靖国中韓の姿勢批判
小泉純一郎首相は4日午前、首相官邸で年頭の記者会見を行い、自らの靖国神社参拝をきっかけに中国、韓国が首脳会談を拒否していることについて「一つの問題で他の交渉の道を閉ざすべきでない」と厳しく批判。「日本はいつでも話し合いに応じる。あとは先方がどう判断するかだ」と述べ、中韓両国の歩み寄りを求めた。靖国参拝批判に対しては「外国政府が心の問題に介入して、外交問題にするのは理解できない」と反論、両国の一層の反発を招くのは必至とみられる。(以上愛媛新聞社ONLINEの記事)

この報道の最後の「両国の一層の反発を招くのは必至とみられる。」の文言は報道ではなく、記者の個人的見解である。この部分を他紙は皆、中韓両国の対応を批判したと言う意味の言葉で結んでいる。事実を報じるに際して、記者の個人的見解を付けるのは公正な報道と言えるのか。思い上がりであり、公器を私物化する態度である。記者及びデスクの見識を疑う。