愛媛新聞のピンボケ社説

愛媛新聞は2006/01/09(月)の紙面に、「拉致実行犯特定 全容を解明する突破口とせよ」と題する社説を載せている。その中で、

七一年から工作員活動をしていた辛容疑者は、平壌でめぐみさんと曽我さんの教育係を務めた。八五年に韓国でスパイ容疑で逮捕され死刑判決を受けたが、恩赦で釈放となった。このとき日本の警察に事情聴取の機会があったのに実現できず、捜査に悔いを残した。反省すべきことの一つだ。

と当局の手抜かりを批判している。だが、辛光洙の釈放運動をした政治家達の責任については言及していない。警察当局のミスよりもこれの方が遥かに責任は重いのに、それを糾弾しないのは何故か。国内がこのような状況だったため、警察も踏み込めなかったのではないか。そう考えるとこの社説はポイントをはずしている。愛媛新聞の見解を問いたい。