松山市は松山城の登り石垣の保存に苦慮

愛媛新聞によると、松山城の登り石垣が崩落の危険性があると言う。松山城の登り石垣は北側と南側の2列があったが、北側は崩落が激しく、一方南側はほぼ完全に残っている。しかしその南側も石垣に沿う樹木が生長し、その根が石を押し出し、法面が膨らんでいる箇所があり、崩落の危険が生じている。石垣を保存するには石を押し出している樹木を伐採する必要があるが、松山城の樹木は県天然記念物に指定されており、許可無しには伐れず、また市街地の緑を守って欲しいとの市民の要望も強い。あちらを立てればこちらが立たずで、松山市は対策に苦慮しているようだが、石垣保存を優先して一部樹木を伐採し、従来からの種で樹木の再生を図るしかあるまい。