東証の取引時間短縮は東証のチョンボ

東証は18日、注文殺到で処理能力超える恐れがあるとして全銘柄の売買を停止する措置を発動し、19日以降も取引時間短縮を「異常な状態が収まるまで継続する」と発表した。この事態に立ち至ったのはライブドアに責任があるとの印象を与えようとしているように見受けられる。
これはとんでもない責任転嫁であり、取引停止や取引時間短縮の真の責任は東証にある。東証は過日2度にわたってトラブルを引き起こした上、今回はシステムの能力不足と整備の遅れを露呈したのであって、東証自身が責任を問われなければならない。現に英BBC放送は東証の取引停止について「東京市場への信頼を損なった」と報じ、外国駐在員のブログでも東証のシステムの弱さが問題視されているとの記述もある。
ライブドアに問題があったのは確かだが、総てをライブドアのせいにして自分自身に対する反省がないこと、またこの点を論じないマスコミの見識の無さこそが問題である。