日本語知らずのアナウンサ

アナウンサの言葉遣いが年々酷くなって来た。多いのは同じ言葉或いは同じ意味の言葉の繰り返し。例えば「ヤクルト監督の古田監督」。こんな言い方をすると昔は「馬から落ちて落馬して女の婦人に笑われる」と冷やかされたものだが、今では平気になっているようだ。次は「可能を示す言葉」の繰り返し。例えば「迫れることが出来る」。これは「迫れる」か「迫ることが出来る」だろう。
今日耳にしたのは間違いではないが、不必要に英語を使った例で、「誰それは立派にリザルトを残しています」。「結果」と言う日本語があるじゃないか、何で「リザルト」なんて言うのか、神経を疑う。
最後に不思議に思うことを一つ。近年「ゴール」と言う言葉を使わなくなったのは何故だろうか。一様に「フィニッシュ」と言うがしっくりしない。「ゴールイン」「ゴールした」を「フィニッシュした」、「ゴールライン」を「フィニッシュライン」と表現しているが、何故言い方を変えたのか理由が判らない。「ゴール」とは決勝点の意味で、「ゴールイン」はその決勝点に到達することを言う。「フィニッシュ」は単に終わる或いは終わりの意味。「ゴール」「ゴールイン」の方が端的に状況を表しているので、こちらの方が好ましいと思う。
アナウンサの言葉遣いについてアナウンサか局の見解を聞きたいものだ。