樽味四反地遺跡現地説明会

樽味四反地遺跡第13次調査の現地説明会に行く。報告は第12次・13次調査に跨って行われた。第6・8次調査で見つかった太い柱を使った高床式建物のような劇的な発見は無く、地味な内容だったが、大型建物区域を囲むと見られる環濠が出土した。樽味遺跡の全貌はまだ判っていないが、相当に大きいことは間違い無い。第13次調査区域から少し南西に行くと急激に低くなり、この辺りは舌状台地の西端に近い。北はすぐ近くに草葉川とその向こうに石手川が流れて居ることから、この辺りが北端に近いと思われる。従って樽味遺跡はここから東と南に広がっていると見て良いだろう。どこまで広がるか、今後の調査が楽しみである。帰りしなに調査に当たって当時の地勢も明らかにして欲しいと要望しておいた。