ローテンブルクからシュヴァンガウへ

ローテンブルク市内(城壁内)散歩
ローテンブルク−−(バス)−−>ヴィース
ヴィース教会見学
ヴィース   −−(バス)−−>シュヴァンガウ

ローテンブルクの城壁に囲まれた旧市内を散歩。ホテルを出て直ぐ城壁に登る。城壁は前大戦でかなり破壊されたが、その修復費用を捻出するため1m幾らと売り出し、その金額を拠出した人の名前を城壁に貼り出している。日本人の名前も多く見られた。
ローテンブルクは10世紀頃、伯爵居城グラーフェンブルクが置かれたことに始まる。その後、12世紀に最初の城壁が築かれ、城門、白い塔、マルクス塔、レーダーアーチは今も残る。1274年ローテンブルクは帝国自由都市となり、第一期拡張工事が行われた。ところが1356年の地震で殆どの建造物が破壊され、僅かにブラシウス礼拝堂のみ現存する。14世紀に第二期拡張工事が行われ、15世紀に最盛期を迎える。しかし16世紀に入ると農民戦争や宗教改革の波に洗われ、衰退が始まり、1802年ローテンブルクは意に反してバイエルン王国編入されてしまう。1945年、連合軍の爆撃に曝され、旧市街地東部が破壊され、古い建造物の40%以上が炎上してしまった。甚大な被害を蒙ったが旧市街地が全滅せずに済んだのは、或る米軍司令官の命によると言う。戦後全世界からの大掛かりな寄付援助により再建復興が行われた。
旧市街地は頑固に往時の姿を保ち、ライン川両岸と同じくどこを撮っても絵になる。ここでは歴史の古さに価値を置き、便利さを犠牲にしても調和の取れた古い景観を維持している。便利さを求めた近代的な建築物と古い建物が雑然と混在する無様な姿はない。その頑固さは誠に見事と感嘆するほかは無い。
 ローテンブルク市内散策後、バスでヴィース教会へ向かう。途中ドナウ川を渡る。そこは源流に近く、生まれたばかりのドナウ川。走るバスの窓ごしにシャッターを切ったが、上手い具合に写すことが出来た。全くの幸運。
 ヴィース教会へ着いた時は夕暮れ近く、しかも雪が降っていた。民家も無い田舎に相応しくない立派な教会。これには訳がある。いつか追記する。
ヴィース教会を出た後、再びバスでシュヴァンガウへ。