フェデラー対アンチッチ戦

昨夜のフェデラーとアンチッチの対戦は見応えのある好試合だった。結果はフェデラーが3−0で勝ち、一方的に見えるが、内容は見るべきものが多かった。アンチッチはフェデラーを4年前に破った選手で、フェデラーに取ってはその試合がウィンブルドンにおける最後の敗戦。以後連勝海道驀進中である。
昨夜もアンチッチはサーブでは最速217km/sec、ストロークも速くかつ深く、ネットプレイも巧みだった。通常の相手なら文句無しにエースになる球を、フェデラーは神懸り的プレイで何本も切り返し、逆にエースにしてしまう。神技と言うほかはなく、アンチッチも思わず拍手した場面もあった。
この分では決勝戦は芝の王者フェデラーとクレイの覇者ナダルだろう。フェデラークレイコートではナダルに連敗しているので、見応えのある試合が期待される。