NIKKEI NETが「昭和天皇、A級戦犯靖国合祀に不快感」と報道

NIKKEI NETが『昭和天皇、A級戦犯靖国合祀に不快感・元宮内庁長官が発言メモ』と題して、次のように報じている。

昭和天皇が1988年、靖国神社A級戦犯合祀(ごうし)に強い不快感を示し、「だから私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」と、当時の宮内庁長官富田朝彦氏(故人)に語っていたことが19日、日本経済新聞が入手した富田氏のメモで分かった。昭和天皇は1978年のA級戦犯合祀以降、参拝しなかったが、理由は明らかにしていなかった。昭和天皇の闘病生活などに関する記述もあり、史料としての歴史的価値も高い。 (07:00)

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何でこの時期に都合よくそんなメモが見つかるのか?しかも既に亡くなった人の。それに日記に“書かれてあった”のではなく、“貼り付けてあった”……。
検証は必要でしょうが、日経は“中華新聞”であるので少し眉に唾をつけておいてもいいかもしれません。

と疑問が表明されている。「貼り付けてあった」という件は出所が判らないが、記事の内容は確かに疑問を感じる。昭和天皇の最後の靖国参拝は1975年11月であり、いわゆるA級戦犯合祀はそれより後の1978年であるので、話の筋が通らない。いずれにせよ資料の厳密な吟味が必要である。