長谷川良平投手逝く

今年は名選手の訃報が続く。今朝も新聞に小さな大投手長谷川良平氏が亡くなったと報じられていた。長谷川投手は身長167cmくらいの小柄な選手だった。半田商工高時代、岐阜商業と三岐代表決定戦を戦い、岐阜商業の強打を封じ込み、あわやと言うところまで追い詰めた。その試合の好投振りが今も瞼に残る。味方打線がもう少し強ければ、その試合は勝利していただろう。無死三塁の好機を迎え、岐阜商業は一塁手三塁手が初めからピッチャーの横まで前進守備しているところにスクイズバントし、ランナーを殺してしまった。岐阜商業としては長谷川投手の出来から見て、ここで先制されては危ないと一か八かの捨て身の守備だっただけに、何か手はあったはず。惜しかった。ここで先制していれば、結果は全然違ったものになっただろう。卒業後広島に入団し、大きな金田投手らを相手に一歩も引かずに投げ合う小さなエースは、誠に印象に残る投手であった。ご冥福を祈る。