靖国の「克服」で一致へとの報道

愛媛新聞中韓とも「靖国の克服で見解が一致した」と報じている。

中韓両国は、これまでの外交当局間の事前交渉で、小泉純一郎前首相の靖国参拝で途絶えた首脳会談を再開させるには、安倍氏の「自粛姿勢」の明確化が必要と主張していた。
このため、谷内正太郎外務事務次官は9月25日の戴秉国・中国外務次官との会談で、安倍氏の今後の靖国参拝について明確に否定はしないものの「中国側が『参拝しない』と受け取れるような表現」(日中関係筋)の「新見解」を提示。戴氏はいったん帰国し、胡錦濤国家主席の同意を得て、28日に急きょ再来日、安倍氏の訪中受け入れを回答していた。
韓国も、日本との事前交渉で「日韓双方が両国関係を妨害する行為をしない」との認識で一致したことを受け、訪韓受け入れに同意。日韓首脳会談でも、安倍首相が今後靖国参拝をしないと受け止めた上で「未来志向」の関係構築で一致する見通しだ。

この報道が事実とすると一抹の不安を感じる。今まで小泉前首相が断固として靖国参拝を続け、中韓とも対日外交方針を模索せざるを得ない状況になっているのに、日本側の態度を後退させては、もう少しで靖国問題で干渉しても駄目と言うところまで持って来た前首相の今までの努力が水の泡となりかねない。そのような事態にならぬよう、安倍首相は内政干渉は断固として撥ね付ける毅然とした態度を貫いて欲しい。