貴重なものが消える淋しさ

今月の14日、元松大、今は立命館大学にいらっしゃる宮脇昇助教授主宰の、「ロシア兵捕虜収容所の今を巡る(第2回)」に参加した。その2〜3日後に道後温泉駅の操車場横の道を歩いていて、2年程前に宮脇先生が当時の写真の撮影場所を特定するのを手伝い、そのうちの一枚はここだったと思い出した。撮影場所特定の決め手になった根拠の一つは、そこから見える山の形だったなどと、先生とご一緒しながら場所を突き止めたことが頭をよぎり、ふと北側を見ると、何と山が全く見えなくなっている。愕然。
見えなくなったのは、高いマンションが並び、眺めを遮ってしまったためである。場所探しがもう少し遅かったら、判らず終いになったかも知れない。間に合って良かったと胸を撫で下ろしたが、その一方で貴重なものが次々と失われて行く淋しさ、やるせない気持ちに襲われた。