XPのサポート期限延長

マイクロソフト社はWindows XPの無償サポート期間を延長すると発表した。セキュリティーソフトの更新などを無償で受けることができる期間を、2009年までの約2年間から、2014年まで延長するらしい。これは時宜に適った措置で、もし2009年でサポートを打ち切ったら、ユーザーの強烈な反発を招きかねなかったと思う。当初の2009年までと言うのは、Vistaへの乗り換えを促進したいがため、早めにサポートを打ち切ろうとしたものと推測されるが、そのようなメーカー論理が通用するはずのないことは、コンピュータの歴史が証明している。MS社が自己都合の論理を撤回したのは賢明な措置で、あくまで早期打ち切りを強行していたら、Linuxへの乗り換えなど、MS社にとって致命傷とまでは行かなくても、大きな打撃を招くおそれもあったであろう。今回のMS社の方針転換は日本顧客の強い要望があったためと報じられているが、日本市場の影響力は単なる数的要因ではなく、質的な高さが齎したものと推測する。