異変の連続

昨今の異常気象は様々な被害を齎しているが、空前の暖冬で雪が少なかったことは、今年の水不足を予感させ、アメリカでは竜巻の猛威が人々を震撼させている。生物界ではツボカビ菌が何種類もの蛙をあっと言う間に絶滅に追い込み、日本でも感染した蛙が見つかっている。今の所はペットとして飼われている蛙に限られるが、これが自然界に広がれば生態系の危機を招く。
更にアメリカでは蜜蜂が20以上の州で消えたらしい。蜜蜂に授粉を頼るアーモンドやリンゴなどの収穫にも影響が出るのではないかと心配されている。原因について、はっきりは分からないが、感染性の病気でハチが大量死しているのではないかと見られているようだ。ミツバチを連れてアーモンドの授粉を請け負う業者の移動経路が、今回の蜜蜂消滅の拡大経路と重なることが根拠だ。その一方で、農薬をはじめとする化学物質の影響も指摘されていると言う。
これらを通観すると、既に何かが狂ってしまったのではないかと思う。しかも弾性限界を超えてしまったのではないか。それが自然の輪廻なのか、人間の恐れを知らぬ所業によるものかは知らないが、恐るべき異変が迫っている気がしてならない。