ビーナス・ウィリアムズ優勝

V.ウィリアムズがフランスのM・バルトリを2−0で破って優勝。女子はエナンとビーナスの優勝戦を予想していたので、意外な組み合わせとなったが、バルトリストロークはしっかりしていて、ビーナスの速いサーブを打ち返し、簡単にエースを取らせないなど、決勝に出て来るだけの力を見せた。しかしそのバルトリも、最後ボディー正面に来たビーナスの強烈なサーブは受けきれず、ビーナスの勝利が決まった。
ビーナスの調子はシャラポア戦の時が最高だったように思う。決勝戦は両者とも左足の故障でトレーナーを呼び、特にビーナスは太腿を痛めていたらしく、きっちりとテーピングをしていた。足の故障のせいか、今日はシャラポア戦で見せた相手コートに突き刺さるような鋭く深い打球が少なかったし、ミスが多かったような気がする。それでも最後は試合を長引かせないことを狙ったのか、一気に勝負を賭け、畳み掛けるようにゲームをもぎ取ったのは、豊富な経験から来る勝負勘だろう。故障を治して長くプレイを見せて欲しい。