首相、事務次官の抵抗押し切る・中川自民幹事長が講演で言及

安倍首相は次官会議をいつ、どのようにしてぶっ飛ばしたのか調べて見た所、NIKKEI NETにその記事が簡単に載っていた。記事は間も無く消去されるはずなので、全文を記録する。

事務次官会議なんて要らない」。自民党中川秀直幹事長は29日、福島県会津若松市での講演で、天下り問題をめぐる事務次官の抵抗を、安倍晋三首相が過激な言葉ではねつけたというエピソードを紹介、首相の指導力をアピールした。
中川氏によると、26日の事務次官会議で、複数の次官が政府答弁書で「押し付け的な天下りあっせん」を認めることに抵抗。これを聞いた首相が「事務次官会議なんて法律でどこにも規定されていない。単なる連絡機関だ。方針通り閣議決定する」などと不要論に言及しながら押し切ったという。(07:02)

もう一つ、日テレNEWS24にやや詳しい記事が載っていた。

[http://www.news24.jp/80384.html:title=公務員制度改革 経産省の“抵抗”示す文書<3/27 20:20>]
政府は27日までに公務員制度改革の政府案をまとめ、27日朝、自民党側に説明したが、批判の声が相次いだ。こうした中、天下り禁止に対する中央省庁の抵抗を裏付ける文書を日本テレビが入手した。これは、押しつけ的天下りについての政府答弁書閣議決定する過程で、経産省答弁書の表現をめぐって抵抗したことを裏付けている。
押しつけ的天下りをめぐっては、無所属の江田憲司衆議院議員がその意味を尋ねる質問書を提出した。これに対し、政府は「予算や権限を背景とした押しつけ的なあっせんによる再就職、国民の目から見て押しつけ的なものも含まれる」という内容の政府答弁書を27日に閣議決定した。
答弁書を作成する過程で、経産省は行革を担当する内閣府に「各個人の主観的なとらえ方に左右されるもので、政府の答弁としてはあいまいであり、適切ではない」と反論する文書を提出した。さらに、26日に開かれた事務次官会議で経産省事務次官財務省事務次官らと共に反対意見を述べた。
渡辺行革担当相は「27日の閣議でも質問趣意書に答えて、国民の方から見て、押しつけのように見える天下りがある。これを根絶するという趣旨の質問趣意書に回答、答弁を閣議決定していますからね。重いですよ。これは」と述べた。
中央省庁の抵抗の実体が明らかになった形だが、答弁書の内容について事務次官会議で異論が出る中、閣議決定に踏み切るのは異例のこと。

安倍首相は事務次官会議を法律に規定されているものでなく、単なる連絡機関だと斬って捨てたとは驚き。逆に言うと単なる慣習が何故今まで幅を効かしていたのか、何故改革できなかったのか不思議。誰も出来なかったこと、或いはやろうとしなかったことを、就任してからまだ間が無い安倍首相がやってのけたのは凄い。そして偉い。