今治西、流れを掴めず敗れる

勝負は試合の流れを掴んだ方が勝つ。今日の試合は昨日と全く逆。昨日の文星芸大付属との試合は、熊代投手の調子が定まらない前半に2点取られた。だがこの回に文星は先行したものの、熊代を打ち崩すことが出来ず、大量点を取れそうな流れを掴み損なった。そのため熊代の立ち直りを許してしまい、今治西を突き放すことが出来なかった。一方文星の佐藤投手は中盤まで素晴らしい出来で、今治西は手も足もでなかった。しかし投手の調子には波があり、後半やや調子を落とした所で一気に逆転されてしまった。
今日の広陵高との試合は逆の経過であった。立ち上がりは熊代が上々だったのに対し、広陵の野村投手は不安定で、1回に今治西が1点を先取した。今治西はその後も2回、3回と連続チャンスを迎えながら拙攻で得点できず、広陵を突き放すことに失敗した。再三のチャンスを掴み損なうと、流れは相手側に移る。この試合でもその後立ち直った野村に完全に封じられてしまい、熊代の調子が落ちた途端、一気に逆転されてしまった。広陵はその後も追加点を重ねて結果は圧勝となった。
帝京と佐賀北の試合でも、帝京は終盤に得点のチャンスを毎回のように逃した挙句、佐賀北にワンチャンスを物にされ、サヨナラ負けとなった。
チャンスには前髪しかない。その前髪をしっかり掴まないと、流れは向こうに行ってしまう。今治西は残念ながら今日は敗れはしたが、ここまで流れを掴んで健闘したことに拍手したい。