松山市の渇水対策に関する見解と批判の投書

愛媛新聞の投書欄に載った松山市渇水対策に関する見解に対し、読者の批判が2通掲載された。いずれも市が安定的な水源確保を目指して黒瀬ダムからの分水を推進しようとしているのを疑問とし、仮令コスト高であっても不足分を確実に賄うには海水淡水化を採用すべきであると指摘している。
これに対して市は今日また見解を述べているが、指摘された点には触れず、松山市の節水レベルは最高であることを強調するのみであった。
松山市渇水対策で一番重要なのは、天候に左右されない確実な水供給能力を造り上げることである。この点に踏み込まずに節水型の都市を自慢しても意味はない。現に今年は水不足になる寸前であった。節水型都市にしたことは立派であるが、絶対的な供給能力の整備に一日も早く取り掛からねばならない。この点の進展がない以上、松山市は平成6年の大渇水以来、現実には13年間何ら対策していないと言われても反論出来ないであろう。怠慢であり、危機意識の欠如である。