大連立打診の次は政界再編

昨日の党首会談で、福田首相が小沢代表に大連立を打診したと報道されている。衆参両院の勢力が捩れているため、国政が完全に止まっている。これを解消するには、自民と民主の連立しかないのは明白。民主党が今のようにただ駄々を捏ねているだけでは、政府に何もさせないことは出来ても、民主党が何かを成し遂げることも不可能である。そのような事態が長く続けば、民主党に対する批判が持ち上がる。小沢ならそんなことは始めから判っており、政治の停滞を避けるには大連立しかないと早くから考えていたのではないか。大連立構想は党首会談の前に小沢が福田に持ちかけ(ココ)、それを首相が小沢に打診した形で表に出したと言う話もある。案外それが真実であるような気がする。
だが民主党首脳部は、大連立を蹴ってしまった。彼らの頭がこちこちのためか、これも芝居かはもう暫く様子を見ないと判断出来ない。大連立が拒否されたからには、政治を停滞させないために残る手段は、政界再編しかあるまい。そもそも民主党は水と油が混在し、重要問題で党内が一致する可能性はない。そのような政党で政権運営など出来る筈は無く、この点からも政界再編は必至であり、問題は時期だけである。大連立構想が表に出た以上、政界再編の時期が意外に早く来るかも知れない。小沢が次どんな手を打ち、民主党のみならず自民党がどう応じるか、注視する必要がある。