小沢代表辞任申し出

小沢代表が次どう出るか注目していたが、辞任を表明するとは予想していなかったので、何故と驚いたが、辞任会見詳報を読むと、小沢代表の言うことは論理が通っていると感じた。勿論支持するか否かは別問題である。
小沢代表の発言を要約すると以下の通り。
1.福田総理はこれまでの無原則な安保政策を根本から転換し、国際平和協力の原則を確立すると約束した。それだけでも政策協議を開始するに値すると判断した。
2.民主党は、公約を次々に法案化して、参院に提出しているが、自民党が圧倒的多数を占める衆院を通過・成立させることができない。逆にここで政策協議を行えば、その中で国民との約束を実行する道が開ける。
3.勿論民主党にとって政権交代を実現することが最終目標だ。しかしながら民主党はまだ力量が不足してている。今、政策協議を行って民主党の政策が取り入れられるならば、民主党が政権の一翼を担うことが、約束した政策を実行し、同時に政権運営への実績も示すことが出来、国民の理解を得て民主党政権を実現する近道であると判断した。
4.以上の考えに基づき、民主党役員会において福田総理の方針を説明し、政策協議を始めるべきではないかと提案をしたが認められなかった。それは私が民主党代表として選任した役員の皆様から不信任を受けたに等しいと考えている。よって多くの民主党議員、党員を主導する民主党代表として、また党首会談で誠実に対応してもらった福田総理に対し、ケジメをつける必要があると判断した。
小沢一郎なりの原理原則貫きつつ、国政の停滞を打破しようとする姿勢が窺える。これに民主党はどう応えるか、注目しよう。