大江健三郎の言う「官軍民共生共死」とは

沖縄集団自決訴訟で証言台に立った大江健三郎の発言は、歴史学の鉄則を無視して詭弁を弄し、問題をすり替えている。それらについては既に多くの人が批判しているが、それ以外に、「当時、『官軍民共生共死』という考え方があり、そのもとで守備隊は行動していたからだ」と言う言葉に引っかかりを覚える(ココ)。『官軍民共生共死』とはどういう考え方か。そのような考えがあったと何を以って証明するのか。そんな言葉は聞いたことも読んだこともない。兄は勝てないことを知りながら志願し、散った。それは何のためか。自分は犠牲になっても、国を民族を、そして家族を守るため、生かすためである。共に死ぬために志願したのではない。大江は当時の人々が何を考え、どう言う気持ちだったか知るはずは無い。それなのに判ったような顔で勝手なことを言うのは、当時の人々に対する侮辱である。命がけで時代を生きた人々の心に泥を塗る行為である。大江に謝罪を求めたい。