石川遼もマスコミも甘い

石川遼のプロ転向会見に見て取れた「甘さ」』と題する記事で、舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)が余りにも当然な指摘をしていた。

たとえば、「お年玉はもらったか?」「プロ転向を決意するための家族会議は、おせちを食べながらやったのか?」なんて質問は、かわいいハニカミ王子を演出する上では効果的だったのかもしれないが、プロゴルファーとしての彼の未来を占うものではない。
逆に、「プロとしての最初(当面)の具体的な目標は?」という問いかけは当然の質問だったのだが、石川の返答は「はっきり言ってしまうと、ほとんどない」という曖昧さ。だが、ここで「えっ、目標がないってどういうこと?」という具合に突っ込んでいかない展開には驚かされるばかり。米メディアだったら、石川のこの返答を聞いただけで、彼の決意の甘さをこっぴどく酷評したに違いない。

プロ転向会見ならプロとしての心構えを披瀝するのが当たり前。今まではアイドルで済んだが、これからはプロとしての目標に挑戦する、強烈な意志が無ければならぬ。記者もそれを引き出す質問をしなければおかしい。舩越園子が言うとおり、石川遼も記者も、甘く、然るべき訓練が出来ていないことを暴露した。両方とも厳しくレベルアップに励んで欲しい。