日本チームは総てパワー不足

女子バレーボールのブラジルとアメリカ戦のダイジェストを観た。どちらも強烈なスパイクを叩き込む。凄いパワー。外国チームと比べると、どの競技も日本はひ弱。野球でもテニスでも卓球でもバレーでも、強さと巧さが対戦した場合、どちらも好調なら強さが勝つ。
星野ジャパンは破壊力が足りなかった。あのチームに仮にイチロー、福留、松井秀喜の三人が入っていたら、チームの印象はどうなるか想像したら判ること。チームの姿はがらりと変わる。松井も福留も毎日150kmの速球を投げるピッチャーと対戦している。つまり藤川クラス或いはそれ以上の速球と戦っている。その力のある投球を打ち崩すには巧さだけでは駄目で、対抗するパワーが要る。そういうパワーがあって始めて破壊力が生まれる。投手もパワーのある打者を抑えるにはスピードだけでは駄目で、豪速球や鋭い変化球を狙ったところに投げるコントロールが必要となる。
どんな投手でも打ち崩す打者、その強打者を力で抑え込む投手、そのような選手がチームの柱となれる。星野ジャパンには残念ながら真の柱が居なかった。と言うより今の日本プロ球界にそのような選手が残っていない。大リーグに行った選手の後を継ぐ選手が育っていない。小手先の技では駄目。パワー溢れる選手を育てること。それが出来なければ日本球界の将来は暗い。