国籍法改正案の審議は通過儀礼か

昨日国籍法改正案が参議院法務委員会で審議され、原案通り全会一致で可決された。ニコニコ動画でその様子を見れる(ココ)が、審議は格好だけで、何の討議もなされていない。丸山議員が何か言おうとした途端、同僚議員が丸山氏の所に飛んで来て何やら囁き、同時に速記中止が命じられ、音声も途絶えてしまった。その後、採決に移り全会一致で可決が宣言された。可決された後、千葉議員が付帯決議を提案し、これも提案通り可決されて委員会は終了。
付帯決議で国籍法改正案に注文を付けるなら、何故その趣旨に従って改正案の修正を行わないのか、全く理解できない。動画の審議状況を見ると、改正案は原案通り通すための筋書きが決まっていて、その筋書き通り格好をつけただけとしか思えない。その間、異論や批判は一切許さず、たまたま何かを言おうとした丸山議員の発言は速記録にも残らず、結果としては異論や意見は全然無かったことにしてしまった。
これは大相撲の八百長とは比べ物にならない出来レースである。一体黒幕は誰か、完全に批判を封じ込んだ強大な力はどこから出て来るのか。
こんな亡国法が易々と通ってしまうようでは、日本の将来は極めて暗い。