民主党の正体 その2

民主党憲法提言中間報告」に恐ろしい文言が記されている。それは「国家主権の移譲」「主権の共有」で、5回も出て来る。その一つを引用する。

・・21 世紀の新時代にふさわしい、「アジアの中の日本」の実現に向かって歩み出すべき時を迎えている。また、国際協調主義の立場に立ち、国連中心の国際秩序の形成に向け積極的な役割を果たしていくべきである。そのためには、例えば、EU の発展過程に見られるような「主権の移譲」もしくは「主権の共有」を含めた、よりグローバルな視点からの憲法の組み直しにもあえて挑戦する気概が必要だと感じている。

この文章からはEU同様のアジア連合を構想しているように見える。だがこの文言は2004年に民主党から発表された沖縄に関する政策がまとめられた「沖縄ビジョン」の中に、沖縄の主権について周辺国に移譲すると書かれていたらしい。狂気の沙汰と言うしかない。今は沖縄ビジョンから消えているそうだが、一国二制度とする、外国人自治区を造る、沖縄で中国語教育をするなどと言う政策と合わせると、主権の移譲とは沖縄を周辺国に譲り渡す意図としか思えない。
民主党はそうでなく、アジア連合と言う壮大な構想を描いていると言うかも知れない。ヨーロッパの場合は、国家観や価値観に共通するものがあったが、今のアジア諸国全体に共通する国家観や価値観など存在しない。それどころか、民主党内でも一致するはずが無い。全体に共通する基盤が無いのに、アジア連合を構想するのは、単なる夢想か、或いは、特亜諸国に奉仕することが目的としか考えられない。いずれにせよ、日本の将来を考えた構想でないことは間違いなく、こんな政党が政権を取ったら日本はあっと言う間に消え去るだろう。