夜間断水をまた先延ばし

地下水位が上がったとして、夜間断水開始を先延ばしするらしい。水位が上がったと言っても、平成6年の大渇水時の同時期より1.5mも低く、石手川ダム貯水率も60%を割り、15%ほど少ない。来週末に降りそうだとの予報に期待しているのだろうが、綱渡りに変りはない。
今朝の新聞の投書欄に面白い提案が出ていた。それは重信川の河口で取水してはどうかと言う内容である。石手川と小野川は殆んど流れていないが、重信川下流は水があるからと言うことからの提案で、海水淡水化はランニングコストが掛かりすぎるても、河口で取水するなら大丈夫だろうとの見解である。河口での取水は満潮時には海水が入る可能性が高いが、この提案を角度を変えて考えると、或る意味で面白い指摘である。
今は上流で取水し、下水を処理した後下流に流しているが、取水地点を上流域に限定する必要はないと言っているのである。それは放流地点も下流域に限定する必要はないと言うことに繋がる。上流で取水し処理され使用された水は、出きるだけ上流に流し、その下流でまた取水し処理して再利用すれば、水を繰り返し使用することになり、水源を増やしたことと同じ結果になる。
渇水対策としては、水のリサイクルと、雨水の有効利用と、海水淡水化しか方法はない。そのどれもやろうとせず、ただ黒瀬ダムの水を呉れと言うだけの市の態度には愛想が尽きる。もっと頭を使いなはれ。