ぶれ始めた民主党

民主党は選挙が近づいて言うことが、良く言えば現実的となり出した。マスゴミ麻生首相をぶれたと批判した論調を踏襲するなら、民主党はぶれ始めたと批判すべきである。だが、マスゴミは何も言わない。
その一つは、「民主が海賊対策に海自容認、外交で現実路線」で報じられているように、「政権獲得を視野に入れ、海賊対策のため自衛隊派遣を容認することを盛り込んだ。インド洋での海上自衛隊による給油活動の中止を明記せず、対米関係への配慮を強めるなど外交分野で現実路線を打ち出した。」こと。その二は「海賊対策では、海上保安庁のみでは対応が困難な場合は、シビリアン・コントロールを徹底する仕組みを整えた上で、海賊発生海域に自衛隊を派遣することも認める」としたこと。その三は「日米同盟を巡っては、日米地位協定につい「抜本的な改定に着手するとした従来の表現を、改定を提起に和らげた」こと。
政権が目の前に近づいて政策が空理・空論から現実を見据えたものに変わって来たのは良いが、それなら国会で反対したり審議拒否したりしたのか。真面目に検討する気は更々無く、解散だ選挙だと騒いだだけなのか。つまり、国や国民のことなど念頭に無かったと言うことか。
選挙を迎えて簡単にぶれるようでは、政権を取ったらまたぶれるのでは無いのか。自分らがやって来たことと、選挙公約との食い違いをどのように説明するのか。その場その場でぶれるようでは、無責任と言われても仕方あるまい。マニフェストの基となる2009年の政策集と2008年のそれとかなりの食い違いがあるように思うが、考え方が進化したのでなく、都合の悪いことを糊塗しているのではないのか。危ない、危ない。