本音を隠す民主党

民主党マニフェストには、外国人地方参政権付与や、国会図書館に過去の日本の「罪」を追及する恒久平和調査局の設置、元慰安婦に謝罪と金銭支給を行うなど慰安婦問題への取り組み、靖国神社に代わる国立追悼施設の建立−など論議を呼びそうな諸課題が入っていないらしい。政策集に書かれているのにマニフェストから省いたのは、選挙で争点化しないよう隠したいとの考えからだろう。
民主党の政調幹部は「われわれが選挙で国民に示して約束するのはマニフェストであり、政策集は公約ではない」と強調しているが、マニフェストに書いていないことはやらないと言う意味ではない。本音は政策集だが選挙の争点になることを避けるため省いたとは言えないので、政策集は約束ではないと誤魔化そうとしているだけだ。。
本来、方針やコンセプトと言うものは、何をやり何をやらないかの判断基準となるものである。民主党の政策集にありながらマニフェストにはない事項は、やらないと言う意味ではなく、選挙に際して真実を出さずに隠したものであるからには、マニフェスト民主党が何をして何をやらないかの基準ではない。真実を伝えず、本心を隠す。これが民主党の正体である。だからこそ民主党を離れた大江康弘氏は、『民主党の正体 マスコミが報じない民主党の真実』で、「民主党が政権をとったら一週間で日本は終わりである」と警告を発しているのだろう。