大仏の鋳造法再現

今朝、興福寺の阿修羅像と東大寺の大仏の製法を放映していた。
阿修羅像は蝋型に麻布を貼り、それに漆を塗り重ねた後、蝋型を溶かして抜き取る。漆で固められているのでしっかりしているが、非常に軽い。それ故西金堂の火災の時も容易に持ち出せ、今に残る。
東大寺の大仏は時代が下り、鋳造方法が判らなくなったと聞いていたが、解明されたのだろうか。今日その鋳造法を再現する番組があった。途中から見たので始めの方は判らないが、先ず粘土で大仏の型を作り、これが内型の元になる。それに油を塗った上で粘土を貼り付け、これを外型とする。外型を一旦外し、内型を削る。再び外型を元の位置に設置し、その外側に土を盛り、内型と外型の間に溶かした銅を流し込む。この作業を下から順に8回繰り返したと言う。こんな方法を誰が考えたのだろうか。また、内型はどうやって抜き取るのか、解説は無かった。
鋳造方法の再現のため三十分の一の大きさの仏像を作ったが、一ヶ月を要したと言う。大仏建造は、当時の人口の半分が関わった国家の大事業だった。