鳩山首相は虎の尾を踏んだ?

鳩山首相の考えが正直言うとさっぱり判らない。
第一に普天間飛行場問題。日米合意がある以上、次のステップはその合意が出発点になるのは当然のこと。国と国の約束は政権が交代しても厳然と生きている。そんなことは常識である。だが鳩山首相は合意を前提としないと再三述べている。すでに約束したことを前提にしないとは、約束を破棄すると言う意味か。オバマが基本は守るべきだと言ったそうだが、それはこの点について釘を刺したのだろう。
第二は東アジア共同体。EUと違って東アジアに共通する文化も価値観もない。そんな状況下でどうして共同体を創れるのか。無理矢理創ったら、華夷秩序の現代版構築となることが目に見えており、それこそ中国の思う壺である。
どちらもアメリカにとって看過できる問題ではない。それがためか気になる話が報じられている。アメリカが鳩山首相の身辺調査をしていると言うのだ(ココ)。真偽は知らないが有り得ること。自国のためにならぬと見れば、相手を徹底的に調べ上げ、弱みをとことん衝いたり利用したりするのは、古今東西を通じて常套手段。中国はもっとえげつない。罠に掛かった人が何人も居ると言う。
鳩山首相は対抗策出来るのか。国民に被害が及ばぬよう心して欲しい。