鳩山政権にとって日米合意より重い連立維持

鳩山首相社民党福島瑞穂の脅しに屈し、普天間飛行場移転問題は、年末までの決着はないと電話したと報じられた。これは日米合意より社民党との連立維持を選択したことを意味する。国家間の約束と政党間の約束を天秤に掛けることも、政党間で国家同志の約束を反故にするような約束をすることも大間違いなのに、福島の恫喝に屈して国家間の合意を無視したら、日本の信用は失墜する。アメリカの対日不信は深くなり、普天間飛行場の移転に関する合意は全部ご破算となる惧れすらあるだろう。
日米合意の修正を交渉したいと言うならまだ理解出来るが、日米合意を前提としないと言うのは、合意を約束とは認めないと言うに等しい。まして社民党の恫喝に屈して国家間の合意をないがしろにしては、どんな反作用が生じるか判っているのだろうか。鳩山首相オバマ大統領に "Trust me." と言ったそうだが、信じるに足ることを行動で示すことが必要で、約束を平然と破る北朝鮮の真似をしてはならない。